また、多々羅総合公園の近くには、越智島しょ部で唯一の温泉施設「多々羅温泉」がある。この多々羅温泉はふるさと創生資金を活用してその温泉源泉が掘削された。 ふるさと創生資金は、昭和63年に竹下首相のもと、全国の市町村に一律1億円が交付され、使い道は各市町村の自由とされた。各市町村が知恵を絞って地域活性化に役立てるよう期待されたものであるが、それだけに資金使途については、当時は随分と注目された。 上浦町では、温泉掘削を試みた。 島しょ部に共通して顕著に見られることであるが、上浦町でも人口流出や産業活力の低下に悩んでおり、この打開に向けて、敢えて温泉開発に挑んだ。その結果が掘削に成功し、島しょ部では珍しい多々羅温泉に結びついている。温泉は地下1000mから沸き出ており、泉質はラドン塩化物鉱泉。神経痛や消化器病、疲労回復などに効果がある。温泉施設はモダンな和風建築となっており、浴室には石と檜がふんだんに使われている。サウナやトレーニング室も備えている。
 ▲ 多々羅温泉
以上は、既に整備されているものであるが、これらに加えて多々羅総合公園の一角に多々羅しまなみ公園が目下整備されつつある。これは、多々羅地域が瀬戸内しまなみ海道ルートのほぼ中間点に位置することから、「道の駅」として休憩・情報交流機能や物販・飲食提供施設を構えていくもので、特産品センター(仮称)、農産物直販施設(ふれあい屋台市)、さわやかトイレ、水軍広場等が整備される。
そのうち特産品センター(仮称)は上浦や越智島しょ部の物産を紹介し、情報発信を目指すもので、来春頃に本格的にオープンする予定である。瀬戸内しまなみ海道でこうした物産販売拠点づくりが具体化しているのは、ここだけであり、このことからも上浦町の橋に掛ける意気込みの大きさが伺えよう。
このほかにも町内はサイクリングロードとしても景観に優れており、すでに大三島島内にはサイクリング道が20km整備されている。
多々羅大橋にもサイクリング道が架けられることになっており、サイクリング拠点としての発展可能性も秘めている。
さらに多々羅地区では、今後、シーフードレストラン、ケビン、オートキャンプ場、サイクル公園などを計画している。また、甘崎城の周辺を「水軍の里」として復元させ、歴史民俗資料館に次ぐ第二の文化拠点とする構想もたてられている。
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