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くろーずあっぷ

大観覧車が街にやってきた 人気急上昇 都市のランドマーク この秋、松山にも登場!


 松山市の中心部、ビルの屋上に大きな円形の構造物が姿を現した。この秋増床オープンする伊予鉄百貨店の観覧車の工事が、新館建設とともに、着々と進められている。
 キュッと締まったままの消費者の財布のヒモを、いかにして緩めるか。その一方策として、アミューズメント機能を高める大型商業施設が増えてきている。愛媛県内にもシネマコンプレックス、スーパー銭湯などを併設した大型商業施設が次々にオープンしている。そして最近、全国的に人気が急上昇しているのが観覧車なのである。


観覧車の魅力、再発見

 観覧車の魅力とはいったいなんだろう。てっぺんからの眺望もさることながら、徐々に地上から離れていく時に、日常からの開放感を味わうのかもしれない。カップルには密室空間というのもうれしい要素にちがいない。また実際に乗らなくても、夜、ライトアップされた姿は、見た目にも美しく、都市の賑わいを感じさせてくれる。
 娯楽施設がスピード、スリル、リアリティを求めてハイテク化する一方で、ゆったりした動きで安らぎを与えてくれる観覧車が、また見直されているようだ。
 子供からお年寄りまで利用者の幅は広い。最近は車椅子のまま乗れるなど、バリアフリー化が進んでいる。冷暖房完備で、一年中快適に楽しめるところも増えている。もっとも、高所恐怖症の人にしてみれば、どんなに快適なゴンドラでも、「ご勘弁」かもしれないが。

商業のエンターテイメント化とともに増加

 観覧者が商業施設に設置され始めたのはいつ頃だろう。さかのぼると95年4月にオープンした「イオン下田ショッピングセンター(青森県下田町)」あたりが先駆けであったようだ。当初より利用者数は減ってきているが、昨年も、冬の休業を除く実質半年足らずの運行期間中に、町の人口を上回る利用があったという。なによりも町のシンボルとして定着し、住民から愛されているようだ。
 それ以後99年までに、神戸、大阪、横浜、東京という大都市圏の複合施設で、5つの観覧車が建設されている。そのうち3つは、直径100mという、当時としては世界最大級の大観覧車であった。平地にこのクラスの観覧車を建てた場合、建設費が20〜25億円くらいかかるらしい。ちなみに回転と照明のため電気代は、年間7〜8百万円くらいと、意外に少ないようだ。
 そして2000年には1年の間に、観覧車を備えた複合施設が5ヵ所も登場したのである。(モザイクモール港北[横浜市]、マリノアシティ福岡[福岡市]、マイカル小樽[小樽市]、カーニバルパーク・ミハマ[沖縄県北谷町]、チャチャタウン小倉[北九州市])。観覧車ブームは、北は北海道から南は沖縄までまたたく間に広がった。
 そして、今後オープンを予定している施設もいくつかある。この観覧車人気、まだまだ続きそうな勢いだ。

観覧車の背くらべ
観覧車の背くらべ

中四国初の「ビルトイン観覧車」が松山に登場

 今年10月からは、本県でも松山市のど真ん中、伊予鉄百貨店の屋上で観覧車が回り始める。
 この、ビルの屋上から突き出たように見える「ビルトイン観覧車」は、全国でもまだ他に3例があるのみ。ちなみに、98年に大阪にオープンした「ヘップ・ファイブ」が『世界初』である。梅田という好立地もあり、初年度の利用者は半年足らずで100万人を突破、ビル入館者の1割近くにものぼった。
 中四国初のビルトインタイプとなる、伊予鉄百貨店の観覧車も、高い集客効果を発揮しそうだ。観覧車を目指して一気に屋上まで上がったお客さんは、降りながら各階の売場に誘導されることになり、「シャワー効果」で売上増加も期待できるだろう。

伊予鉄百貨店

市民に親しまれる新しいランドマークに

 この観覧車の最高到達点は地上85m。道後平野が一望でき、松山城がほぼ同じ高さに見えるという。城山と並ぶ松山の新しいランドマークとなることはまちがいないだろう。
 夜はコンピュータ制御のネオンでライトアップされる。地上から見上げる大輪の光の華と、観覧車から見下ろす47万都市の夜景、どちらも松山の夜を魅力的に演出してくれそうだ。
 百貨店の集客力アップのみならず、中心市街地全体の集客力アップ、はたまた観光都市松山の魅力増加にも役立ってくれることを願ってやまない。そして新しい松山のシンボルとして、市民に愛される存在となってほしいものである。

(上甲いづみ)

95年以降にできた主要な観覧車
95年以降にできた主要な観覧車
名    称 場所 直径 高さ 定員 料金(大人) 開業年 備    考
1.イオン下田
  ショッピング・センター
青森県 62m  65m  240名
(6名×40台)
400円/人  95.04 商業施設の観覧車ブームの先駆け
2.モザイクガーデン 神戸市 45m  50m  128名
(4名×32台)
600円/人  95.12 ハーバーランド再開発地の暫定利用
3.天保山
 ハーバービレッジ
大阪市 100m  112.5m  480名
(8名×60台)
700円/人  97.07 観覧車のライトの色で天気予報を表示
4.ヘップ・ファイブ 大阪市 75m  106m  208名
(4名×52台)
700円/人  98.11 世界初のビルトイン方式
5.よこはま
 コスモワールド
横浜市 100m  112.5m  480名
(8名×60台)
700円/人  99.03 みなとみらい博施設を移転
6.パレットタウン 東京都 100m  115m  384名
(6名×64台)
900円/人 
3,000円/台 
99.03 現在1番高い料金
東京臨海副都心
7.モザイクモール港北 横浜市 45m  75m  128名
(4名×32台)
400円/人 
800円/台 
00.03 ビルトイン方式
港北ニュータウン
8.カーニバルパーク・
 ミハマ
沖縄県 45m  60m  128名
(4名×32台)
600円/人  00.04 ビルトイン方式
沖縄唯一の観覧車
9.マリノアシティ福岡 福岡市 50m  60m  144名
(4名×36台)
600円/人 
1,200円/台 
00.10 九州初本格的アウトレット等に併設
10.マイカル小樽 小樽市 50m  58m  144名
(4名×36台)
600円/人 
1,200円/台 
00.11 ネオンパターン約40種
11.チャチャタウン小倉 北九州市 50m  60m  144名
(4名×36台)
500円/台  00.11 JR砂津車庫跡地開発
12.葛西臨海公園 東京都 111m 117m 408名
(6名×68台)
700円/人  01.03 現在日本最大規模
関東地方を一望
13.伊予鉄百貨店 松山市 45m  85m  128名
(4名×32台)
未定 01.10 中四国初ビルトイン方式
14.エバーランド・
  マリノア
  (仮称)
福岡市 115m  120m  480名
(8名×60台)
未定 01.12 完成後は日本最大規模に
15.エスパレス・
  ドリームプラザ・ビラ
清水市 未定 未定 未定 未定 02.03 ビルトイン方式
16.長柄
  ショッピングリゾート
千葉県   約80m  未定 未定 02.春 長柄ダム湖畔に立地
アウトレット店他
※入園料が必要な遊園地内にあるものは除く



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